当財団では、物資の安全・安心の確保や物資規格の適合性の確認のため、学校に納入された物資の抜き取り検査を実施しました。
また、学校納入前検査として業者が実施した食肉加工品類、魚肉練り製品、冷凍食品類のアレルギー物質検査、ヒスタミン検査の結果確認を実施しました。
食肉類、食肉加工品類、魚肉練り製品類、冷凍食品類、豆腐類、デザート類等について生菌数、大腸菌群、E.coli、腸管出血性大腸菌、サルモネラ属菌、黄色ブドウ球菌等の検査を154検体(461項目)実施しました。
9検体から生菌数超過、大腸菌群、E.coliを検出しました。これらは直ちに製造者等に対し施設、機械器具の衛生管理や食品の取扱いについて改善を要求し、必要な措置を実施しました。
なお、各学校調理現場において適正な調理過程を経て提供され、健康被害は発生していません。
牛乳、チーズ、発酵乳(プルーン)等8検体の検査を実施しました。
すべて成分規格基準に適合していました。
食肉加工品類、魚肉練り製品類等について着色料、保存料、甘味料、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、鉛・スズ、油脂の酸価・過酸化物価の検査を47検体(85項目)実施しました。
4検体で油脂の酸価基準を超過するもがありました。これらは直ちに製造業者等に対し改善を要求し必要な措置を実施しました。なお各学校調理現場での適正な調理過程を経て提供され、健康被害は発生していません。
青果類について、60検体(5,400項目)検査を実施しました。
すべて残留農薬基準に適合していました。
冷凍食品類、一般食品類、パン類、めん類等について、品質管理や実態調査を目的に卵、乳、そば、えび・かにのアレルギー物質検査を61検体実施しました。
このうち、マーガリンでは乳由来の香料が使用されており、アレルギー情報においては乳の表示を行っています。また、ちりめんじゃこについては、生育海域での捕食や漁法による混入などにより、えび・かにのアレルギー物質を検出するため、引き続き注意喚起表示を行っていきます。
そのほか卵のコンタミネーションが疑われた事案がありましたが、直ちに製造業者への原料の取扱いや工程管理について確認を行い必要な措置を実施しました。なお、健康被害は発生していません。
かつお、さば、いわし等の赤身魚について18検体実施しました。
すべて財団の運用基準値内でした。
一般食品類の1検体の検査を実施し、表示値と許容差の範囲内でした。
主食(米、麦、はいが米)、牛乳について、セシウム134、137の放射性物質検査を348検体実施し、すべて3Bq/kg未満でした。(食品衛生法の基準値 牛乳:50Bq/kg、一般食品100Bq/kg)
豚肉、鶏肉、牛肉30検体について検査を実施し、すべて国産でした。
食肉加工品類、魚肉練り製品、冷凍食品類124検体について、卵、乳のアレルギー物質の納入前事前検査の結果を確認しました。
また、冷凍食品類(魚介類)115検体についても、ヒスタミン検査結果を同様に確認しました。
いずれも財団の運用基準値内であることを確認したうえで納入してもらいました。
(更新日)2024年4月24日