1年の間で最も昼間が短く、最も夜が長い日、この日のことを「冬至」と呼びます。この日、柚子湯に入り、冬至がゆやかぼちゃを食べる風習があります。
昔は日本では、この時期に収穫できる野菜は少なく、保存できる野菜も少なかったのです。その中で、かぼちゃは保存がきき、保存中の栄養価の損失が他の野菜に比べて少ないのが特徴です。冬至に風邪予防にかぼちゃを食べる習慣は江戸時代中期ころに根付きましたが、これは、冬場は野菜がとぎれてビタミン不足になるのを防ぐために始まった風習です。また、かぼちゃは冬の七草:なんきん(かぼちゃ)・れんこん・にんじん・ぎんなん・きんかん・かんてん・うんどん(うどん)のひとつで、これは「ん」が2つつく食べ物だから、運をたくさんとりこめる、運盛りの野菜とも言われており、これも由縁のひとつのようです。
冬至のよみは「とうじ」。湯につかって病を治す「湯治(とうじ)」にかけています。更に、「柚子(ゆず)」も「融通(ゆうづう)がききますように」という願いが込められているという説があります。また、冬が旬の柚子は香りも強く、強い香りのもとには邪気がおこらないという考えのもとに、運を呼び込む前に厄払いするため、という説もあります。
冬至の日は、家族団欒で過ごす、という風習もあるそうです。給食のレシピを紹介しますので、ぜひ冬至の日にご家族みなさんでどうぞ!!
ゆずの皮をせんぎりにして少しかけてもとても美味しく食べられます。また、余ったゆずの皮はおろしたり、せんぎりにしたり、へぎゆずにしたりして冷凍しておくとうどんや汁もののときに使えるのでとても便利です。
ひき肉ではなく、こま切れ肉を包丁でたたいてあんにしたものもとても美味しいです。かぼちゃは冷やして、あんはあつあつにするミスマッチもよいです。